クループ症候群

クループ症候群とは

喉頭(のどの声を出す部位周辺)に炎症を起こし、ひどい場合は呼吸困難になる病気です。
生後6か月~3歳に多く、これは乳幼児の気道が狭く、気道の組織も弱いためと言われています。

症状

風邪症状から始まり、犬の遠吠え(又は、オットセイの鳴き声)のような特徴的な咳が出ます。
呼吸困難になっていると、息を吸う際にゼイゼイいったり、泣いても声が出ずヒーヒーと息が漏れるような音が出ます。
呼吸困難やチアノーゼ(顔面蒼白)が見られた場合は、救急搬送しましょう。

原因

多くの場合、パラインフルエンザウイルスが原因です。
他に、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルスが原因となることもあります。
細菌ではインフルエンザ菌b型(Hib)が原因となることがあります。

治療法

軽症の場合、部屋を加湿し安静にしていれば症状が改善されます。
症状によって、呼吸を楽にするための薬や、炎症を抑えるためのステロイド剤で治療します。
呼吸困難に陥っている場合、酸素投与と薬の吸入などが行われ、入院することがほとんどです。

予防

充分な加湿と、安静を保つことが大切です。
インフルエンザ菌b型(Hib)については、予防接種があります。

参考

咳嗽に関するガイドライン 一般社団法人日本呼吸器学会

クループ症候群(急性喉頭炎) 中野こどもクリニック

クループ症候群(急性咽喉気管支炎) 新浦安こどもクリニック

2016/04/12 更新

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